おいらはあんこです。 よろしくね♪


by oirahaanko
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2010年 12月 23日 ( 1 )

ハネケはすごい!

ちまたで言われているように、彼の作品は人間の心の闇に執拗に迫る
鑑賞後はモヤモヤ感だけが残り、後味は最悪
この作風、好き嫌いがはっきり分かれるでしょうね。受けつけない人は絶対受けつけないだろうな~と思うけれど、おいらは今ではすっかり ハネケ好き です。

(ちなみに相方は(見たことないのに)そんなの大キライだって、「人の心の闇なんか見ないほうがいいんだ、知るべきものじゃない、そういうものからは目を背けたほうがいいんだ」とかなんとかブーブー言ってます。
あげくのはてには…「やめろ、やめろぉ、そんなの見るのぉ~」だって015.gif

彼の作品の魅力なんてとてもひと言で書きつくせるようなものではないけれど、
まあちょっとだけでも...エー加減にではありますが、書いときます。

「ベニーズ・ビデオ」
こんなイジワルな結末が用意されていたとは! ここには救いも希望も見出せない。 
「ファニーゲーム」よりもある意味もっと恐ろしい、そして、実はこの恐ろしいことが
リアル世界でも十分ありえるとも考えられ、背筋がぞ、ぞ、ぞーっとする思い。
う~ん、この理不尽さにいったいどう対峙したらいいんだろうか。

「隠された記憶」
途中、身が凍りつくようなシーンがあり、思わず「うぎゃ~」と叫びそうになった、てか、叫んでいたかも。 それにしても、最後のシーンをどうとらえたらいいのか、いまだに疑問。 真犯人は誰か? 観た観客の数だけ答えがあり、正答はない。
あの不安感、ドキドキ緊張感、そして、う~ん、なんなんだ、いったいどうなってるんだー、と終わった後もモヤモヤと考え続けさせられる、で、また観たくなってしまうのだ。

「ピアニスト」
最初はこんな変態映画…いったいなんなのよ! なんちゅう悪趣味と思いましたが、あらためて見直すと、そんなに変態じゃないじゃん(いや、むしろ笑っちゃうよ~)と思っているおいら、もしかしてマヒしてる?(^^;
確かにあんな場面とか、あんな場面とか、変態度満載なんですけれど、それよりも
ピアニストの女性がなんだか哀れに思えた。 抑圧された性というか、なんというのか、最後も
かわいそーすぎ、彼女が。

「コード・アンノウン」
映画の作りが変わっていて面白い。いくつもの日常生活の断片がつなぎあわされていて、
ストーリーらしいストーリーがあるわけではない。その映像から何を感じられるか、それは観る人次第。人種差別問題であったり、幼児虐待であったり、不法滞在問題であったり、そういったハネケの問題提起をどう受け止められるか、すべてが観客にゆだねられている。
ある意味、見る側が試されているような気がしてくる。

「タイム・オブ・ザ・ウルフ」
なんだかわけわからない不条理満載、ストーリーなどあってないような映画。 そこからどんなイミを読み取るか、これも観客にすべてがゆだねられる。 上記作品の中では一番好きな作品かも。
そして おいら的072.gif今年の断トツベスト1映画072.gif 
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ハネケの集大成ともいえる 「白いリボン」
とにかくすごい映画だった。全編モノクロ映像、その映像美もさることながら、
人間の心の奥底に潜む闇に迫るその手法はわたしたち観客にこれでもかというくらいの不安感、緊迫感を与え続ける。 「人間とは何か」 この根源的、究極的な問いを突きつけられた気がする。
一緒に見た友曰く、「ドストエフスキーとベルイマンとゼーバルトを一緒にしたような映画だったね」
観る人を選ぶ映画だとは思う。 でも、これだったらカンヌを圧倒したというのもうなずける。
鑑賞後もいろいろと語りたくなる映画、これぞ映画の醍醐味ともいえる。
過去作品連続観でハネケがけっこう好きになっていたけれど、この映画でますます彼の映画が好きになった。
DVDではなくスクリーンでもう1度観たい、この映画で今年を締めくくることができたのは最高だったかも。 来年、地元でもう1回観ます。
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by oirahaanko | 2010-12-23 23:39 | 映画(感想)